水のまめ知識
浄水器とは?

日本国内の浄水器の普及率は、2015年時点では約5割。飲み水を買うことが当たり前となった現代ですが、それ以外に料理などに使用する水も、浄水器を通した水道水を使用している方が多いようです。
浄水器とは、JIS規格で厳密に定義がされており、「ろ材又は逆浸透膜を用いて水道水中の溶存物質などを減少させる機能をもつ水処理器具」となっています。そのため、100円ショップなどで蛇口に直接取り付けるタイプの非常に安価なろ過装置がありますが、あれは浄水器ではなく浄水蛇口と呼びます。
水栓に直接取り付けるものや、据え置きタイプのろ過装置を水栓と繋ぐものなど様々な商品がありますが、水道水を給水栓(各家庭の蛇口)より後の段階できれいにするための機器を、全て浄水器と呼びます。
各販売メーカーによって除去できる不純物は異なりますが、浄水器の本体価格が高価になるにつれ、除去できる不純物の種類が多くなる傾向にあります。安価な浄水器の場合、水道水を殺菌する目的で使用されている塩素のみを除去するだけとなりますが、高価格帯の商品であれば、発がん性や催奇形性が疑われているトリハロメタンや、鉛・水銀だけでなく、放射性物質といった非常に分子レベルの小さい物質までをも取り除くことができるとされています。その他にも、一般的には浄水場で除去されている大腸菌やクリプトスポリジウムですが、万が一混入していた場合も、家庭で一度浄水器を通すことで、安心して水道水を使用することができます。
煮沸すると塩素や有害物質は除去できるといわれていますが、トリハロメタンは短時間の煮沸では除去することが難しく、長時間熱を加えることで増加するといったデータもあるため、水道水を安全に使用したいのであれば、浄水器は必須ではないでしょうか。
家庭用浄水器の構造としては、活性炭などを用いたフィルター内部を水道水が通過することで、水が綺麗になるという仕組みです。活性炭は臭いの吸着効果もあることから、水道水特有のカビ臭さやカルキ臭さを取り除き、なおかつ菌や赤サビなども同時に除去します。
ウォーターサーバーと浄水器を併用している家庭も多いようですが、これらの違いは、原水の違いです。ウォーターサーバーは綺麗な場所で採水された地下水などを原水としていますが、水道水は河の水をろ過・殺菌して作ります。そのため、直接飲む水はウォーターサーバーを、料理など火を加える場合は浄水器の水を使用するのが一般的なのかもしれません。ただ浄水器は、使用するたびにフィルターが汚れることから、定期的に交換する必要があります。安価なものであれば数千円ですが、高性能浄水器の場合はフィルターのみで数万円することもあります。また、交換時期もメーカーによって異なることから、浄水器を導入する際は性能だけでなく、交換フィルターの費用や交換時期も確認すると良いでしょう。